異動のお知らせ。

 まあ、何しろ今の学校に8年もいましたので、異動自体は驚きではないです。
 
 ただ、今いるA小学校は、市内で一番の小規模校。
 で、今回発表になった異動先は、市内で一番大きいG小学校。
 
「ひえっ……」
 
 小規模校も大規模校も同じ小学校ではありますが、仕事の進め方も違えば子どもたちの様子も色々と違います。
 当市の場合、おおむね小規模校の方がのどかな雰囲気。
 
 市内で一番のどかな学校から、一番……ええと……現代的課題を抱えた学校に異動になるわけです。
 
 内示が発表になると、今までお世話になったY先生が
「びっくりだね! G小学校! てっきりB小学校とかかと思ってたよ!」(B小は市内2番目の小規模校)
「私も内々示を聞いた時はそう思ってましたよ……」
 
 帰宅して卒論ちゃん(最愛の妻)に伝えると、
 
「ええーっ!? G小学校だけはないと思ってたのに……。B小学校かと思ってた。今の教育長は配慮が足りないんだよ!」
「いやまあ……他の先生とか学校の構成とかとの兼ね合いもあるんでしょうし、私にばかり配慮してもいられないのでは……」
 
 まあその、私は以前、隣市の僻地校から、当市のF小学校(2番目の大規模校)に異動になり、その年度中に鬱を患って休職してしまった過去があって。
 それもかれこれ10年前のことではありますが。
 しかし、その10年のうち8年間はA小学校にいたわけでもあります。
 
「10年も経ったんだからもう大丈夫だろう」
 という話なのかも知れませんが、それでいきなり児童数が4倍の学校に行くとか、経歴をさておいてもちょっと心配です。
 
「死ぬ前にお仕事休むんだよ? 万一そういうことになっても私は全然気にしないから。休職期間中も共済組合からある程度お金はもらえるし。ダーリンが毎日家にいてご飯作ってくれたらそれはそれで安心だから」
 
 すでに私がメンタルを病む前提で話している卒論ちゃん。
 ちなみに奧さんは学校教育課にいた経験もあるし、今は市立美術館勤務で校外学習の受け入れもしているので、各学校の子どもたちの様子とかある程度知っているのです。
 
「まあ、異動先の校長も、履歴書は読むだろうし、いきなりハードな学級を持たされたりしないとは思うんだけど」
「むしろ、担任なしで個別支援専門とかでもいいかも知れない」
「それはさすがにないんじゃないかな……」
 
 というわけで、例年以上に不安な年度末となりましたが、まあその、なんとか無事に乗り切りたいものだと思っています。