アイドルマスター(デレステ)の政治的正しさについて。(あと、ガールズインフロンティアすごくいい)

 しばらく前からスマホゲーム「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」をやっています。 
 
 長い。以下「デレステ」とします。
 
 アイドル育成ゲーム「アイドルマスター」シリーズの一作で、ゲームの基本的な内容はリズムゲーム音ゲー)です。
 
 ……しかし、はてなにいると、
「これって要するにギャルゲーでしょ? 未成年女性の性的消費では? ジェンダー的価値観の強化にあたらない? フェミニズムの観点からどうなの?」
 
 ……といったことを自問してしまいます。
 フェミニズムを系統的に勉強したことはないけれど、影響されてはいる私……。
 
 それでも本作が好きなので、その良いところ、それでも問題だと思うところを挙げてみようと思います。
 
*なお、私は「デレステ」以外の作品はアイマスシリーズも他のスマホゲームもほとんど知らないし、本作についてもよく知らないキャラクターとか大勢いるので、トンチンカンなことを書いていたらどうぞ教えてください。

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まだこのくらいのレベル。
*記事中の画像は、断りがない限り全て「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」のものです。
 

良いところ。

 

  • キャラクターがかわいい。

 ……どのキャラクターもかわいい。好感が持てる。
「そのようにデザインされてるんだから当然では?」
 という話なんですけども……。
(そして、それはかえってフェミニズムの人を激昂させそうでもあるのですけど)
 
 でもまあ、本作の魅力としてはそれを第一に挙げざるを得ない。
 
 ちなみにウチの奥さんに一番似てるのは前川みくさんだと思います。ウチの奥さんも語尾がにゃーにゃー言うし(誰も聞いてない)。
 

 個々のキャラクターに、「コミュ」と呼ばれるある程度のストーリーが用意されています。
 
 本作の登場人物は、いずれも大変個性的です。
 元警察官であるとか、腐女子であるとか、女子高生で起業家であるとか、ネグレクトの疑いのある幼児であるとか、ドバイからの経済難民であるとか。
 
 そんな彼女らが一様にアイドルを目指し、ファンを獲得していくわけですが……。
 その過程で、彼女ら一人一人の個性が活かされ、個人的な願いもきちんと成就する、という物語になっています。
 
「『かわいいアイドル』になるために、これまでやってきた空手の道を捨てる必要はない。それはむしろ魅力として活きるのだ」……という、空手家・中野有香の物語とか。
 
 神崎蘭子中二病)と、白坂小梅(ホラー映画大好き)が意気投合するストーリーコミュとか非常に印象的でした。

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一人で物語の世界に浸っている子どもだった蘭子さん。
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すごくよくわかる小梅さん。
非コミュにシンパシーを抱く筆者)
 
*画像はクリックすると拡大されるみたいです。
 
 歌い手に合わせて歌が作られたりする世界なので、歌い手について知らないと、歌詞が部分的に意味不明だったりする例も。*1
 
 あまりにも個性が強くて、「普通」の社会ではやっていけそうもない子たちが、ありのままでちゃんとアイドルとして活躍していく姿を見ていると、
346プロダクションって、発達障害者の支援機関としても優秀なのでは?」
 
 ……なんて言うと、発達障害はこんな甘いものじゃない!」とか叱られるかも知れませんが。
 
 でも、諸星きらりのご両親とか、我が子のデビュー……というか就職が決まった時、すごく喜んだろうし、安心したと思うのですよ……。
(いや、決してそんなキャラクターばかりではありませんけれども。「前職は会社員」「元アナウンサー」とかいう人たちもいるし)
 
 前川みくについても、当初
ネコミミで語尾がにゃーにゃー言うアイドルとか、媚び媚びじゃねえか……」
 と思ったのですが。
 しかし、ストーリーを追っていくと、その「猫アイドル」こそが本人の考えるアイドルの理想型であり、それを貫くために前の事務所を飛び出してきたこと、事務所内でもとりわけファン思いでプロ意識の高いアイドルであることが明らかになってくるというですね……。
 
 ……とはいえ、現実の芸能界が、このような、個人の個性が活かされる幸福な場所なのかどうかについては、わりと強い疑いを抱いてはいます。
 
 というか、現実の労働全体が、そんな幸福なものではないかも知れない。
 しかし、だからこそ……
デレマスというアニメを見て驚いた

アイマス世界では、学生アイドルはちゃんと学校に行き、薬物も枕営業もストーカー被害もない。現実の芸能活動…ひいては労働全般が、アイマスのように心身ともに健康的で自己実現に繋がるものならいいのに、と常々。

2016/06/19 08:41

 
 ちょっと話が逸れますが、イベント曲「Spring Screaming」のMVについて。
 この曲、夜の学校の校庭で3人が踊る……のですけど、よく見ると、完全な深夜ではなく、まだ少し空が明るいのがわかります。
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一番左が龍崎薫
 これたぶん、労働基準法の関係ではないかと思っています。
 この曲を歌う「龍崎薫」は設定上まだ9歳なので、撮影が20時を超えないようにしている、という表現なのではないかと。
 
 ……まあ、昨今では、現実の子役の労働基準の方がユルユルになっているという話ではありますが。働き方改革
労基法は子役を守ってくれない? 児童労働の規制緩和が進行中(今野晴貴) - 個人 - Yahoo!ニュース
 
 あと、細かいけど本作のいいところとして、過去何度かUIの改善があって、その都度確実に使いやすくなっているのはすごいと思います。
 
 ゲームとはいえ、インターフェイスが変わるたびに炎上するどこかのソーシャルブックマークサービスとかどこかの動画サイトとはわけが違う……。
 

良くないところ。

 
 ……まあ、絶賛してきたわけですけど、それでも「これはなあ……」と思うところはあります。
 

  • 女性が受動的である。

シンデレラガールズ」というタイトルの通り、モチーフがシンデレラなのですね。
「普通の女の子が、魔法使いに魔法をかけてもらうことによって変身する」
 という。
「魔法使い」に相当するのが、プレイヤー担当する「プロデューサー」であるわけです。
 どうなんすかねそれ。
 

  • ダサピンク。

 ダサピンクとは、「ピンク色はダサい」という意味ではありません。
「こういうピンク色にしときゃ『カワイー!』とか喜ぶんだろ?」
 というおっさんセンスが生んだデザインがダサい、という話です。
 
 まず特訓アイテムがダサい。

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幼児向けのおもちゃっぽい。
 アイドルの特訓に実際にイヤリングやらガラスの靴やらを何個も消費するはずはないので、あれは何か仮想的な概念のアイコンなんでしょうけど。
 具体物でないならむしろもう少し何とかならなかったのか。
 
 それから、肝心のアイドルも、ノーマルやレアのアイドルは、特訓後の衣装がしばしばダサい。
 具体的な名前を挙げると角が立ちそうなので避けますが、
「クリスマスツリーとか雪だるまとか、仮装大会じゃねえんだぞ!」
「柄も色使いもひでえセンスだな……」
「とりあえずヒラヒラフリフリでリボンがついてりゃいいと思ってない……?」
 とかいうのが多い。
 
こち亀」(なつかしの駄菓子屋講座)に出てきた「リコちゃん(リカちゃんのパチモノ)」を連想させる衣装がしばしばある。決して全員ではないけど。
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ひどいデザインのニセ物と、美麗な「本物」をちゃんと描き分けるプロ漫画家すごい。
*2

 
 とはいえ、同じキャラクターでも、Sレア、SSレアになると衣装デザインは「本物のリカちゃん」並に大幅に洗練されます(しばしば顔のデッサンも大幅に改善される)。
 
 ……あと、未プレイの方に誤解を与えてはいけないので書いておくと、ゲームの仕様上、ノーマルやレアのアイドルの衣装がどんなにダサくても、それでステージに立ったりすることはないので、ダサい衣装を見るのはほんの一時的なものです。まあ割と気分の問題です。
 
 

  • 恋愛主義。

 リアルアイドルの歌をあんまり聴かないので、現実もそうなのかわからないんですが、本作の楽曲は恋の歌がやたら多い。
 次に多いのは、「自分がアイドルであることの喜びと決意」を歌う系。これは明らかにゲーム特有だと思うのですけど。
 
 どちらでもない、と確実に言えるのは、市原仁奈の「みんなのきもち」とか数えるほどではないかと。
 

  • 反恋愛主義。

 かように楽曲では「恋」を前面に押し出しているのですが、ストーリー中では、アイドルの恋愛は注意深く排除されています。
 
 いや……どこぞの事務所のように「恋愛禁止」「彼氏を作ったら丸坊主で謝罪動画」という世界ではなく、ただ単に「恋をしているアイドルがいない」
 
 中にはご丁寧にも
「恋を知らない自分に恋の歌を歌えるのだろうか?」
 と悩む話があったり。

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空手少女、中野有香
 そして、相談に乗る周囲のアイドル達が、そろいもそろって「私も知らないけど……」というスタンス。
 
 いや、別にね?
「今どきの若い子なら、彼氏の一人や二人いるでしょグヘヘ」
 とかそういうことが言いたいんじゃないんですよ?
 
 でも、3ケタ人の若い女性がいて、みんな顔もスタイルも性格もいいのに、誰一人(禁止されてるわけでもないのに)そういう話がないって、軽くホラーだと思うのですが。
 
 いやまあ……理由はよーくわかるのですけどね……。
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結局、「恋はわからないけど、歌を届けたいファンや、仲間や、プロデューサーの事を考えて歌えばいいんだ」という結論に達する中野有香
 

  • 舞い飛ぶハートマーク。

 ゲームシステム寄りの話になりますが、本作では、キャラクターをユニットに加えて「ライブ(リズムゲーム部分)」に参加させると、「親愛度」というポイントが貯まります。
 これが増えると色々強くなる(雑な説明)。
 
 で、これが一定値に達するごとに「親愛度演出」という、簡単なストーリーイベントみたいなものが発生します。
 基本的には、そのアイドルが
「プロデューサー、いつもありがとうございます! 私らしく活躍できるのはプロデューサーのお陰です! これからもよろしくお願いします!」
 みたいなことを言うという。
 

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主力ヒロイン(たぶん)島村卯月さん。
 内容には個人差があって、恋愛感情……とまでは言えない例が多いけど、基本的にはプロデューサーへの信頼や個人的好意が表明されるイベントです。
 
 ……しかし正直、こっちはそこまでその子のことを知らないでやっていたりします。(システム上、コミュが見られるようになるより親愛度が貯まる方が早いことが多い)
 特に、数合わせでユニットに入れただけの子(とにかく5人集めないとライブができない)からそこまで言われると、こっちがいたたまれない気持ちになったり。
 
 それでも、何十人と親愛度演出を見ていると段々慣れてくるのですが、逆に「慣れていいのか?」と思う時もあったり。
 
 ……これ……「親愛度」である必要ありましたかね?
 ライブに出演すると増えるポイントなんだから、「ステージ経験」とかで良かったのでは……。
 それで、アイドルが「自信が付きました! これからもがんばります!」と言うだけで良かったのに……。
 こんなにハートマークが乱れ飛ぶピンクの画面にしなくても……。
 

  • 人物描写が薄い。

「個性的」であることの裏返しでもあるのですが……。
 本作のキャラクターって、何か一つ強烈な「個性」を持たされて、それ以外の人間性が希薄になっている例が少なくないような気がします。
 
 実際に存在する例を挙げると角が立つのでやめておきますが、例えば「納豆が好き」というアイドルがいたとします。
 
 すると、その子は寝ても覚めても納豆の話をしている。
 MCでも納豆の話をするし、前述の親愛度演出でも、自分とプロデューサーの関係を大豆と納豆菌に例える。
 
 現実には、たとえ納豆大好きで納豆メーカーに就職したような人だって、納豆以外の趣味があり、家族があり、納豆と関係ない悩みがあるはずだと思うのですが。
 
 しかし本作では、「納豆好き」という単機能しか与えられておらず、それ以外の、人間としての内面があたかも存在しないかのように描かれるキャラクターがいる。
 
「それしかないのか」という話は、作中、ロード画面の1コマ劇場でも時々ネタにされているくらいです。
 
 いや、決して全員がそうだというのではなく、イベント等で内面が掘り下げられる例もまた多いのですけれども。
 

  • セクハラっぽさ。

 まあ……露出度高い衣装がしばしばあるのは……まあ……多少はやむを得ない? の? かな?
 アイドル衣装が普段着とデザインが違うのは当然ですよね? たぶん。
 
 でも、未成年の堀裕子とか及川雫を、ユニット「セクシーギルティ」に入れてセクシー担当扱いするのはどうなのかと……。
 
 あと、及川雫の特訓後衣装、あれさすがに酷すぎませんかね……。

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実家が酪農家。
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初仕事の衣装がこれ。
 いや、「酪農家の娘で、牛が大好き」って設定があるのはわかりますよ?
 プロデューサーは「これで大丈夫?」って心配するんだけど、本人は全然気にしてない、って描写もある。
 
 でも、「本人が好きでやってる設定だからセクハラじゃない」ってのをあまり押し通すと、作品全体の説得力が落ちる気がするんですよ……。
 あんまり言うとセクシーギルティに「世直し」されてしまうかも知れませんが……。
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あっ、これオレかも。
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キキー、開き直った!?
 

  • かわいい至上主義。

「そのアイドルの個性が活かされる、自己実現の物語であるのが良い点だ」
 ……と書きましたが、実は例外があります。
 
 本作では、
「かわいい系じゃなくて、カッコいい系を目指したい」
 というアイドルが何人かいます。
 
「ロックなアイドル目指してます!」だったり
「サッカー選手のほうが興味あるんだけど……カッコよくプロデュースとかもできるのか?」だったり、
「地元じゃ特攻隊長なんて呼ばれてたがな。アイドルなんて興味ねえっつーの!」だったり。
 
 で、そういう子に無理矢理ヒラヒラした衣装を着せる展開がわりとよくある。
 カワイイハラスメント(カワハラ)とでもいうか。
 
 まあ、上に挙げた3人の場合、いずれも、カワイイ衣装とは別に、カッコいい系の衣装も用意されてたりはするのですけど……。
 
 でも、カワハラを受けてるうちに、
「これもアイドルっぽくて、アリですね……」
「カッコかわいいって言われたんだ。アイドルだから、それでいいのかもな。オレもオールラウンドになってきたっていうか、弱点がなくなってきたっていうか…」
「ああいうピンクだのフリフリしたヤツだのも、ファンは喜んでんだよな」
 とか、程度の差はあれデレが入るのもある種のお約束になっている。
 
 嫌よ嫌よも……ってそれアカンやつなのでは。
 
 一方で、逆の展開、「かわいい系を目指したい子に無理矢理カッコいい系を着せる」……という展開は、私が見た範囲ではないのです。
(もっとも、765プロ菊地真がさんざんそういう目にあっている気もする)
 
 一方の前川さん。 

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ナチュラルボーン。
「女の子なら可愛いに憧れるものであり、その頂点がアイドル」
 という価値観を信じて疑わない人。
 これ……親戚に女の子が生まれたら何の迷いもなくピンクでフリフリしたベビー服を送ってくるタイプだ……。
 

それでも好きなところ。

 
 ……と、読み返すとなんか問題点ばかり挙げてる問題。毎日プレイしてるゲームなのに。
 
 実際のところ、キャラクターとストーリーの魅力に引っ張られてプレイしつつ、内心で色々もやもやしていたのです。
 
 しかし、それだけに衝撃だったのが、「デレステ」3周年記念イベントのために制作された曲「ガールズ・イン・ザ・フロンティア」でした。

[デレステ MV 3Dリッチ] ガールズ・イン・ザ・フロンティア
 
 なにしろ、本作は前述の通り「シンデレラ」をモチーフにしています。
 なのに歌詞が
 
「お気に入りだったフェアリーテイル なぞるように生きてきたけれど 幸せのそのイメージは 今ではもうホコリかぶりで」
バックパックに希望詰めて 自分の足で歩け! シンデレラ」
「夢は他人に託すな かけがえない権利」
 
 え? 何? エマ・ワトソン監修か何かなのこの歌?
 
 イベント内容としても、
「今まで自分たちは、色々なことに挑戦してきたつもりだけど、それはプロデューサーが用意したハードルを跳んできただけではなかったろうか?」
「これからは、進むべき道を自分で切り拓いていかなければ」
 という話で、これまでのイベントとかをそういう風に総括するの? え? いいの? そこまで言って大丈夫? という感じ。
 
 曲の冒頭~前半部分で、過去のイベント曲の映像やステージを出しておいて
「守るべきは過去じゃない」
 って歌詞もすごいなーと。
 
 ……まあ、そうは言っても、この歌、このイベントの後、ゲーム自体が劇的に変わったわけではありません。
 アイドルが自主的にレッスンに取り組んだりはしないし、プロデューサー……プレイヤーに不満を抱いて事務所を出て行ったりすることもない。
 親愛度演出では相変わらずハートマークが乱れ飛んでいる。
 
 しかし、今後の楽曲とか、イベントとかで、少しずつ変化が出てくるのではないかな……と、期待しています。
 

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でも曲はもらうもの。
 あれだけ「夢はプロデューサーさんからもらうものじゃない」とか言っておいて、やっぱり曲はもらうのかよー。
 765プロは、ひきこもりの千早のために自分たちで作詞したんだぞー。
 

こまごまと問題だと思うところ。

 
 まあ余談です。
 重箱の隅的な話。オチはありません。
 
・20代後半アイドルが年齢でいじられがち

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川島さんは28歳、菜々ちゃんは「永遠の17歳」。
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オバマが大統領になったのが2009年……?
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やめてさしあげろ。
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ライフステージ。
 でも川島瑞樹さん、ゲーム内に登場した時点ですでに28歳だし、しかもサザエさん時空だから引退して女優にもならないじゃないですか……。
 
 
・「お料理、得意なんです!」はいいけれど。
 いや、「趣味は家事」ってのが悪いとは思わないんですよ、全然。
 しかしですよ?
 
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お嫁さんにしたい有名人アワード……。昭和か。
「結婚したい」じゃないですからね。「お嫁さんにしたい」ですからね。
 
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受賞おめでとうパーティー
 しかも周りのアイドルも喜んで祝賀会とか開いてるし。君たち……。
 
 
はてなだと炎上しそうなやつ。
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食べて応援! ウナギ絶滅キャンペーン!
 ちなみに「結局ウナギは買えなかった」ってオチがつくので、これがウナギである必然性は全然ないのでした。
 
 
アメリカだと炎上しそうなやつ。
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ホワイトウォッシュ。
 
 
ちびくろサンボ(父:ジャンボ、母:マンボ)
 
 本作のアイドルは、基本的には姓名が決まってるんですけど、姓がない外国人キャラがいるのちょっと気になるんですよね。
 上のケイトとか、ナターリアとか、ライラとか。
(「宮本フレデリカ」「メアリー・コクラン」「楊菲菲」みたいな人たちもいるので全員ではない)
 
 まあ、
「ライラさんの名前は、ライラ・ビント・アフメド・イブン・アブドゥッラフマーンですよー」
 とか言われても、カタカナ表記だと名前欄に入りきらないですけど……。
 
 それにしても、表記はともかく設定上も姓が決まってなさそうなのがちょっとかわいそうだし、二次創作とかで困るんじゃないかな……?
 
 あと、年齢に比べてアホの子が多いのも女性差別かしら、と思ったのですが、「SideM」(男性アイドルを育成する、女性プレイヤーを意識したゲーム)に出てくる男性アイドルもわりとアホの子が多いっぽいので、これはまあある種の宿命なのかも知れませんね……。
 

余談の余談。

 
私と、最愛の妻である卒論ちゃんの会話。
 
私「……というわけで、デレステというゲームをやってるんですけど」
卒「ほうほう」
私「しかしアイドルマスターシリーズには、『SideM』って、女性向けの作品もあるんですよ。男性アイドルを育てるという」
卒「そんなのあるの!」
私「基本システムはまあだいたい一緒らしいんだけど、違うのは、ほとんどの男性アイドルには『前職』があるってことなんだ」
卒「ほほう!」
私「医者だったり警察官だったり……まあ、デレステにもそういうキャラクターはいるんだけど、SideMの方は『元なんとか』っていうのを前面に押し出してるんだよね」
卒「それはさー、その方が安心だからじゃないの?」
私「安心」
卒「だって、いきなり直接アイドル目指す人とかちょっとやばそうじゃない」
私「うっ」
卒「その点、前職があってアイドルになりました、って話だと、『ああ、何か事情があったんだね』って感じになるじゃない」
私「……確かに、『わけあって、アイドル!』というのが、SideMのキャッチコピーであるらしく……」
卒「でしょー?」
私「それでなんか、実は過去に暗いいきさつを抱えている……みたいな人が多いという噂」
卒「女子はそういうの大好物だからねー。男の人はさー、女の子の過去とか興味なくて、今が明るくてかわいければそれでいいんだろうけどさー」
私「うっ」
卒「といっても、暗い過去を引きずってる男子とかめんどくさいから、『辛い思い出があるんだけど今はそれを乗り越えてやっていて、ふとしたきっかけでそれを話してくれる』みたいなのが女子的には萌えなんだけどさー」
私「それはそれで、他人の人生のオイシイとこどりのようにも思える……」
 

*1:Kawaii make MY day!」の「とりあえずドーナツ?」とか。まあ、キャラクターソングである、と言った方が簡単かも知れないけど。

*2:上の画像は「こちら葛飾区亀有公園前派出所」61巻「なつかしの駄菓子屋講座」より。ていうかeBookJapanのサイトで一話全部試し読みできます。 こちら葛飾区亀有公園前派出所 61巻 | 秋本治 | 無料まんが・試し読みが豊富!eBookJapan|まんが(漫画)・電子書籍をお得に買うなら、無料で読むならeBookJapan