放課後職員室に戻ったところ、カラーインクジェットプリンタが動かないというので助けを求められました。
どうも、教務主任が写真を40枚160メガバイトほど一気に印刷しようとしたら動かなくなった、という話なので、試しにプリンタとプリンタサーバの電源を引き抜いて差し直したところ、また動くようになりました。
教務「えー。今日半日、私とA先生が“印刷できない印刷できない”って困ってたのに、K村先生が触ったら動くようになった!」
そういう呪術的な話と理解されても困ります。
教務「やっぱり人を見るんだね。わかった」
そういうシャーマニズム的な話でもないです。
教務主任はよく「機械にバカにされている」「機械は信用できない」と言うんですがえーと。
K村「ええとですね。まあ、サーバが目詰まりを起こすというかですね。一度に大量のデータを送らなければ大丈夫だと思うんです。写真のサイズを小さくするか、送るのを2枚づつくらいにすれば」
教務「だって、2枚ずつ送れば全部印刷できるものを、なんで40枚送ったら一枚も印刷できないわけ?」
すると、隣で聞いていた学習指導主任が、
学習「n年の○○ちゃんと一緒じゃないですか。算数の時、2・3問づつ小出しにして問題解かせれば、授業終わりまでなんとかがんばるけど、40問あるプリントを渡して一気にやらせようとすると鉛筆投げ出して『先生わかりませーん、できませーん』って言い出すの」
教務「ああ……。あのプリンタは配慮を要する児童なんだね。わかった」
K村「確かにそんな感じですね……」
配慮を要する児童ならしかたない。
多少信用できなくても、こっちをバカにするような言動をしても、やさしく対応してやるしかないのです。