最近、学校出入りの教材業者各社が、熱心に遮光板の売り込みをしてきます。
一ヶ月ほど先に、金環日食があるからですね。
NHKも何か書いてます。
「くらし☆解説 「25年ぶり金環日食 安全に楽しもう」
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/118686.html
今回観測できるのが、子どもたちがちょうど通学する時間帯、事故への注意。
通学途中に道路上で立ち止まって空を見上げるということも考えられ、交通事故にあう恐れ。
そこで小・中学校の中には登校時間を特別に早めて子どもたちに学校や近くの科学館に集まってもらい、教師や専門家の付き添いのもとで観測会。
日食は平日午前7:30ごろ、ということで、ちょうど子どもの登校時間に相当します。
NHKは、子どもが日食を観測しながら歩くと危険、と書いていますが、本地区では、そもそも暗くなるので登校が危険、というのが問題になっているようです。
……まあ、歩きながら日食を観測するような熱心な子もそうはいないよな。
どうするかは今後校長会で相談される(つまり市内の学校が同じ対応になる)のだそうですが、登校時間が遅らせられる可能性があります。
早めに登校して観測会をやる地域もあるのか……色々と大変だろうに。
すごいなあ。
それはともかく、いわゆるサングラスやすすガラスでは、可視光線をさえぎってまぶしさを抑える効果はあっても、赤外線はそのまま通過してきたりするのだそうです。
そうなると、まぶしさは感じないのに網膜は焼けるという大変マズいことに。
それで教材各社がビジネスチャンス扱いしているわけです。
まあ、遮光板は金で買えますが、日食という天然の教材は金ではどうにもなりませんからね。
先日はスーパーのレジ脇で、300円ちょいの遮光サングラス(小さなグラス部分だけが遮光板で、縁は厚紙)を売ってたけど、あれってわりとぼったくり価格だよな。
学校の教材(当然、何年も使うのを想定した、遮光部分も大きいの)がそのくらいの値段なのに。
……そういえば、学校にも遮光板あるんだな。
私「校長先生、希望する児童に学校の遮光板を貸し出すわけにいかないですかね」
校長「いいけど、数足りるか?」
私「1クラス分はあるはずですけど」
校長「じゃあ、高学年の希望者から順に貸し出したらいいかな」
……ということになりました。
まだ希望とってないですけど。
まあそれはいいんですが、その後の校長の発言がですね。
校長「でも、あれは業者の陰謀なんだよな。本当は遮光板なんかなくても見て大丈夫なんだ」
え、ええー……?
そ、そりゃあ、金環食の間はそれなりに暗くなるかも知れませんけど、それでも肉眼で見ちゃだめですよ……。*1
まして、欠けてまた戻る過程を観察するのであれば……。