ダーリンは非国民。

 卒論ちゃん(最愛の妻)についてブログに書くと、どうしても
「話が合わない」
 というネタがメインになるので、たまにはちゃんとのろけておいたほうがいいと思うわけです。
 
 ある日のこと。

卒論ちゃん「ダーリンダーリン大変大変! 聞いて聞いて!」
私「なんですかなんですか?」
 

卒論ちゃん「なんと! ダーリンは実は日本人じゃなかったんだにゃ!」
私「……すみません日本語でお願いします」
卒論ちゃん「この間、職場の人に聞かれたんだけど……」
 

同僚「卒論さんの旦那さんって、どんな方なんですか?」
卒論ちゃん「えー、そうですねー……」
 

卒論ちゃん「なんか、毎日、
『卒論ちゃん大好きだよー』とか、
『かわいいよー』とか、
『卒論ちゃんと結婚してよかった』
 とか言ってますよ?」
同僚「……ええっ!? 卒論さんの旦那さんって、外国の方なんですか!?」
 

卒論ちゃん「……だって!」
私「………………」
 
卒論ちゃん「日本人の男の人は、普通は奥さんに『好きだよ』とか『愛してる』とか口に出して言わないんだにゃ!」
私「じゃあ私も日本人らしくした方がいいんですかにゃー?」
卒論ちゃん「ダメー」
 
 ……えー、夫婦間の態度は、お互いの関係を円滑にすることに最適化すれば良いのであって、それをあえて「世間」や「日本人」の標準的振る舞いに合わせることに合理性はないと思うのですよ。
 ええ。