家庭訪問の時期になりました。
なにぶん今年異動したので、誰がどの家だかよくわかりません。
母校とはいえ、地域の家の所番地を言われて「あの家か!」とかわかるわけではないのです。
校区の実状も全然違いますし。
模式化するとこんな感じ。
静音沢小学校校区図
黄緑のエリアは水田。
ピンク色のエリアは市街地的なもの。
……静音沢の方が家が多いとか回る軒数が多いとか以前にですね。
次元が多い。
鱶沢小の校区は、山に囲まれた川沿いの狭い地域です。
校区は実質一次元。
二次元空間に放り込まれた今年度、方向音痴の私は大変でした。
連休中、地図とカーナビを頼りに、一応全児童の家周辺を回ってはみたのですが、それでも迷ってしまい、約束の時間に遅れることさえありました。
このためにお仕事を休んでくださる保護者の方もいらっしゃるというのに、申し訳ない限りです。
このあたり、と思われるところで車を停めて、
「A児の家はこれか? それともあっちか?」
……とうろうろしているところへ、
A「先生! こっちこっち!」
と、門のところで呼ぶ声が。
K村「おお!助かった!」
A児に連れられて門をくぐる私。
そのまま庭を横断する私。
がさがさがさ。
K村「ちょっと待てなんで竹やぶに入る」
A児「こっち近道なんです!」
待て。
K村「じゃあさっきの庭は……」
A児「夜曽屋さんち(仮名)です」
K村「よその家かよ!」
A児「知り合いだからだいじょぶです!」
K村「いや私の知り合いではないんだが」
「子どもだから許される」ってこともあるだろうが。
すみません夜曽屋さん(仮名)。
そして、つつがなく家庭訪問を終えた後、「近道」を通らずに車に戻ろうとしたら竹やぶ付近で迷ってしまい、次のお宅の約束の時間に遅れたという。
……申し訳ない限り。