生チョコ賛歌。または、私は甘党だが穏健派だ、ということ。もしくはビール党うぜえ。

 ええ、私は甘党です。
 特にチョコレート……中でもいわゆる「生チョコレート」が大好きです。
 
 ちなみに、「生チョコ」と言っても、これは「生クリームが大量に入ったチョコレート」といった意味であって、加熱処理されていないことを意味するのではありません。
 
 ともあれ、おいしいですよね。
 
「チョコレートねえ……。なんか甘ったるくて、あのしつこさが苦手なんだよな」
 
 などとおっしゃる方もいるかも知れませんが、チョコレートには、甘さ控えめなのもあります。
 もちろん生チョコにも「ビター」とか、シャンパンの風味を加えたものなど、いろいろな種類がありますから、「チョコレートはどうも……」という方にはそういうのがおすすめです。
 
*数日後
 
「生チョコ、買ってみたんだけど……」
 
 どうですか?おいしかったでしょう?
 
「いや、やっぱりなんかあのしつこさは苦手だな、と……」
 
 えー。銘柄はなんですか?
 
「んー、コンビニでたまたま売ってたのを買っただけだから、よく覚えてないけど……」
 
 ああ、それはいけません!
 コンビニで「生チョコ」と称して売られているものは、どっちかというと「柔らかめのチョコレート」に過ぎません。
 本当の生チョコが食べたいなら、やっぱりちゃんとしたお店のを買わないと。
 R○YCEのもおすすめですよ!
 ネットでも通販をやってますし、ぜひ!
 
*さらに数日後
 
「R○YCEの生チョコ、食べたよ」
 
 どうでしたか!?
 
「なんか……やっぱり普通のチョコと変わらないかな、と思った……」
 
 えー。
 味覚おかしいんじゃないですか?
 
「ビターって言っても甘いし、あの口の中でねちゃねちゃするのがどうも……」
 
 どうやって食べたんですか?
 
「いや、普通に。なんか、“要冷蔵”って書いてあったから、ちゃんと冷やしてから……」
 
 それだ!
 確かに生チョコは要冷蔵ですけど、食べるときはちょっと溶けそうなくらいが濃厚でおいしいんですよ!
 だから、食べるしばらく前に冷蔵庫から出して、室温でしばらく置いた方が……
 
*フィクションです。でも事実です。
 
「うぜー」
 
 そうですね。
 
 いや、もちろん上記の話は事実を元にしたフィクションであって、事実私は甘党ですが、こんな風にしつこく他人に勧めたことはありません。
 
 生チョコはほんとにおいしいですけどね。
 
 それで何が言いたいのかというと、
 
「ビールではこれをほんとにやる人がいる」
 
 ということ。
 
 人がビールは苦手だっていってるのに、やれ発泡酒はだめで黒生がいいだのエビスがいいだの日本のビールは駄目でもギネスがどうしたハイネケンがどうした、下手な店は冷やしすぎで温度管理が……うるさいよ。
 
 スーパーの板チョコと専門店の生チョコレートを食べ比べて
「どっちも苦手。違いはわからない」
 って言ってる人にどんなチョコレート勧めても、たぶん喜ばないですよ。
 
 同じように、“第三のビール”とエビスを飲み比べて
「ビールは苦手。違いが分からない」
 って言ってる人が、適切に温度を管理した特定の銘柄のビールを飲んで「うまい!」とか叫ぶわけがないのです。
 
 銘柄だの温度だのを問題にする人は、
「ビールをうまいと感じることがある人」
 だから、そういう些細な違いが気になるのであって。
 
「全般に嫌いな人」
 に何を勧めようが無駄なのだ、ということをビール党(急進派)は理解すべきだと思います。
 
 あれですよ、
 
「“死霊のえじき 最終版”の感想はどうですか?」
A「いやー、最悪だよ!最終版とかいいつつ、肝心のシーンが全部カットでさー……」
B「おれ、こういう映画苦手でさ……もう見たくないな……」
 
「“ランド・オブ・ザ・デッド”の感想はどうですか?」
A「うーん、ロメロの作品だっていうから期待して見たんだけど、もう一ひねりあってもいいかなー、という気がしたなあ……」
B「……………………」
 
 で、この2人に、今度は知られざる名作「ホラー・エクスプレス」を見せようと思うんですが。
 
……Bさんに見せるのはやめた方がいいですよね?*1
 
 それはもう、「演出が良ければ」とか「脚本が」「俳優が」とかいう問題ではないわけです。
 
 ……っていうか、自明のはずなんですけどね。
 何であれ、嗜好品に「万人が喜ぶ」なんてものはあり得ない、ということは。*2
 
 にも関わらず、ビールに関しては大まじめに「ドイツビールを試してみなよ!」とかしつこい人がいる、というのは、ビールが日本であまりにも普及してしまったことに原因があるのだと思います。
 多数派のおごりというか、おごってるわけではないが少数派が見えなくなってるというか。
 
 ともあれ、「飲まない奴がおかしい」みたいな物言いは止めていただきたいな、と思うことしきりなのでした。
 
 みんな好きなものを飲めばいいじゃないですかね?
 
*余談
卒論ちゃん*3「でも私はビール苦手だったけど、ドイツビールはおいしかったにゃー!」
K村「……ほう」
卒論ちゃん「買って買ってにゃー!二人で飲もうにゃー!」
K村「……」
 
 で、一缶だけ購入。
 
K村「……日本の飲み会で出るビール(発泡酒かも知れない)と違いがわからない……」
卒論ちゃん「違うんだにゃ!ドイツ旅行で飲んだドイツビールはおいしかったんだにゃ!」←記憶と違ったらしい。
K村「それは、旅先効果もあるんじゃないの……?」
 
 まあ、自分が好きな物を勧めてくれるのはうれしいんですけどね。(言ってることが違う)
 
*さらに余談
 
 R○YCEの生チョコはおいしいですけど、生チョコって割と簡単に手作りできますよ。
 
 市販の板チョコを湯煎で溶かし、生クリームと混ぜます。(分量はチョコ2:生クリーム1。生クリームは植物性ので可。安いし)
 バットなどに入れて冷蔵庫で固めます。(バットがないのでスーパーのスチロールトレーにラップ引いて使います)
 適当な大きさに切って、ココアパウダーをまぶします。(ビニール袋に入れて振るのがおすすめ)
 
 お好みで、洋酒を入れたり蜂蜜を入れたりしてもよし。
 
 濃いココア(ていうかチョコソース)を凍らせただけでもうまいしカロリーが低い、という話があるんですがこれは試していません。
(「生チョコもどき」でググれ)
 
 なんかちょっと高級なお菓子のイメージがある生チョコレートですが、実は自宅で簡単に手作りできるんですよ、というお話。
 
 生チョコ万歳!
 
 ……で、そもそもなぜ私が生チョコを作ろうと思い立ったかというと、結婚前のバレンタインデーに、卒論ちゃんから手作りのをもらったことがあるからなのです、というのろけをさりげなく挿入して終わる。

*1:あ、ちなみに私はホラーは苦手なので。
この部分書くためにググったりAmazonでレビュー読んだりしてて気分悪くなってきました……。

*2:ただし生チョコを除く。
とか書こうと思いましたが話がややこしくなるのでやめておきます。

*3:我が最愛の妻。