普段の生活を振り返る授業。

 道徳教育がどうとかこうとか、偉そうなことを書いてしまった以上、自分の学級における実際の取り組みについても書いておくべきでしょう。
 
 先日、A児より、
「ぼくが先にBちゃんと昼休みにあそぶやくそくをしてたのに、BちゃんはCちゃんとあそびに行っちゃった」
 という訴えがありました。
 
 最近、そういう約束をすっぽかすトラブルが多くて気になるところ。*1
 
 で、それを道徳の時間に取り上げることにしました。
 
 子ども3人*2にロールプレイしてもらい、
「先約だったのにすっぽかされたらどんな気持ちか」
 などを考えさせます。
 
 しかるのち、
 
K村「さあ、それじゃあ、もう他の人と約束しているのに、『遊ぼう』って言われたら、どうしたらいいかな?」
 
「うーん……」
 予期に反して考え込む子どもたち。
 
 そんな悩むことなのか。
 
 ひとしきり悩んだ末に挙手。
 
D児「先生に聞けばいいと思う!」
 
 おい。
 自力解決する能力を付けて欲しいんですが。
 
 めげずに発問。
 
K村「あー……、そう。じゃあさ、もし先生に聞いたら、先生はなんて答えると思う?」
 
「うーん……」
 
 また考え込む子どもたち。
 
 そして挙手。
 
E児「『じゃんけんで決めな』って言うと思う!」
 
 いや、言いませんから。
 
K村「給食のゼリーじゃないんだからさ……」
 
 っていうか、結果がじゃんけんになると思うなら担任を頼らないでください。
 
「えー」
「うーん……」
 
 挙手。
 
F児「『へー、そうなんだー』って言うと思う!」
 
 聞く意味がないー。
 
 いや、言いませんから!ほんとに言いませんから!
 
 ……とりあえず、「先約を大切にする」というのが大切なルールなんだよ、と話して終わりました。
 
*後日談
 
 この話をM先生にしたら、
「子どもたちよく見てますねー」
 って感心してました。
 
「K村先生、結構子どもの話流しますよねー」
 
 大ショック。
 

*1:去年は、そもそも約束をする能力がなかった子たちなのに、成長したものです。

*2:実際の子とは違う子たち。