結婚を祝われる会(前編)

*注意*
 この記事には、サイクリング、スノーボードカヤックなどに関する内容は含まれていません。
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 さて。
 先日、友人が、「結婚を祝う会」なるものを開いてくれましたので、その模様をレポートしておきたいと思います。
 
 開いてくれたのは、大学時代に所属していたサークル、TRPG同好会のメンバーです。
 
 ちなみに、卒論ちゃんもそこの後輩でした。
 
 ……えーっと、これは初めて書きましたか?
 
 みんな学年としては私より下なのですが、企画した拾郎さんはすでに結婚して子どもが一人。
 
拾郎「結婚式、残念ながら仕事で出席できません。代わりと言ってはなんですが……」
 おお、気遣いのできる人発見。
 
 ていうか私は、彼が結婚した時に祝いに行けなかった*1のがずっと心残りだったので、なんか色んな意味で残念なのですが……。
 
 ともあれ。
 

事前準備

K村「……という計画があるらしいんだけど」
某 「あ、俺も聞いた」
K村「なんか、主賓が“K村夫妻”になってるんだけど、卒論ちゃんも連れて行くわけ?」
某 「えー? 俺聞いてないぞ? っていうか、それは無謀じゃないのか。俺、場を盛り上げたりできないし……」
K村「うん、それは私もそうなんだが」
 
 TRPGはコミュニケーションのゲームです。
 
K村「……という計画があるらしいんだけど」
卒論ちゃん「そうなの? うん、行くよー」
K村「行くの!?
卒論ちゃん「なんで? 先輩のお友達がお祝いしてくれるんでしょ?」
K村「いや……まあそうだけど……。ほら、顔を知らない人もいるしさ……」*2
卒論ちゃん「でもさ、せっかく先輩の数少ないお友達がお祝いしてくれるのに『あたし行かなーい』とか言ったら、『何その女?』って感じじゃない?」
K村「そ、そうだねえ……」
 
 これが社会性というものですよ皆さん。
 
 ……ところで、数少ないとかさらっと言いましたか?
 
 あ、ちなみに某氏は当日欠席でした。
 
卒論ちゃん「某さんって、先輩の高校時代からのお友達なんでしょ?」
K村「うん」
卒論ちゃん「なんで来なかったの?」
K村「……仕事で忙しかったんじゃないかな、きっと。式には来てくれるそうだし」
卒論ちゃん「ポジティブシンキングだにゃ!」
 
 いや、本当にお仕事だったそうですので。
 お疲れ様でした。
 
 それと拾郎さん、メール返すのがいちいち遅くてご迷惑おかけしました。
 
 社会性。
 

当日

 会場は、県庁所在市の某レストラン。
 
K村「〜〜さんとか〜〜さんとかは、気遣いのできる人だからだいじょうぶだと思うんだけど。きっと」
卒論ちゃん「あたし、帰ろうかな……」
 
 不安を煽ってどうする。
 

開会・記念品贈呈

 
K村「どうもー」
卒論ちゃん「こんにちはー」
  「お待ちしてましたー」 
  「お久しぶりですー」*3
 
 準初対面の人もいるので、多少ぎこちなくも開会。
 
  「それでは、お二人の結婚を祝いまして、お祝いの品を用意させていただきました。どうぞ」
卒論ちゃん「ありがとうございますー」
  「ええと、こっちは後で開けてもらった方がいいかな?」
  「これは写真立てです。お二人の思い出の写真を飾ってください」
K村「おお、拾郎さんが結婚した時はこんなにいろいろあげた記憶がないのに」
  「あ、K村さんにはこれを」
K村「なにこのわざとらしくコムサの袋に入った包みは」
  「きっとK村さんならシャレでわかってくれると思うので」
K村「シャレかよ。(受け取る。曲げる)……本かな?」
  「家で、一人で開けてください」
 

 本当は人数はもっといるんですが、リボルテックの数が足りないのでこれで。
 ちなみに出席者みんな男です。
 
  「ええとですね、写真立てなんですが、お二人とも結婚前でまだ飾る写真がない、という場合は、ぜひこれを……」
  「裏返して渡せよ!」
  「おっと。これを……。」
K村「何? (見る)………………」
  「選んだの某さんですから」
 
 ありがとう、某さん。
 

来賓(……。)紹介

 
  「卒論さんは、僕らのひとつ下になるんですよね?」
卒論ちゃん「はい」
  「サークルで出会ったんですか? それとも、サークルの前からおつきあいがあったんですか?」
卒論ちゃん「えっと……」
 
 顔を見合わせる来賓的な2人。
 
K村「サークルで会いました。……それ以来ずっと、という」
  「おお、あのサークルの中でそんなことが」
  「ぜんぜん気づかなかったなあ」
卒論ちゃん「でも私、サークルはわりとすぐにやめちゃったんで、あんまりサークル内でのつきあいはなかった、というか……」
 
 卒論ちゃんが辞めると言い出したとき、私はかなり引き留めたんですが、だめでした。
 だって、一緒に入った女の子2人が先に辞めちゃうんだもの。
 
 ……なんか知りませんが、
「あのオタクサークルで彼氏を見つけたって思われるのはやだー」
 とかで、誰かが思い出さない限りはサークルに入ってたことも伏せようとしてたんです、卒論ちゃん。*4
 失礼だな。
 
  「いやー、うちの妹と同姓同名だからびっくりしましたよー」
 
 ……これで忘れられてると思う方がどうか。
 

会食

 

  「えー、それで、K村さんに出会ったときの第一印象はどうでしたか?」
卒論ちゃん「なんか真っ赤なセーター着てて、『うわー何この人』って引きました」
K村「いきなりそれか!」
 
  「あー、そういえば着てた着てた」
  「着てましたね」
K村「よく覚えてるな君らも」
卒論ちゃん「あのセーターどうしたの?」
K村「えー、どこにしまったかな……」
  「とってはあるんですか」
  「いや、そこで大きなインパクトを与えたことが、後につながるのですよ」
卒論ちゃん「えー……?」
  「すると、今はK村さんの服は卒論さんが?」
卒論ちゃん「あ、もう、『これを着ろー!』みたいな」
 
 ええとでも、この日着ていった服は自分で買ったものですので。
 
  「では、赤いセーターはモテアイテムだということで」
  「この後、市内の赤いセーターが売り切れるかも知れませんな」
 
 その話題から離れようぜ。
 

  「あ、そういえば僕らゆうべ、僕らも実はけっこうアウトドア派なんですよー、ってアピールしようって話してたよね?」
  「え、僕らアウトドアだったんですか?」
  「ほら、ええとなんだっけ……そうだ、僕ら時々、みんなで一緒にサイクリングとか行くんですよ!」
卒論ちゃん「へえー。健康的ですね」
 
 そんなの初めて聞いたぞ。
 

  「あと、冬はみんなでスノボとか? みんな実はマイボードとか持ってて」
卒論ちゃん「あ、私もマイボード持ってるんですよ!」
  「え」
  「やべえ話変えろ」
 
 ちなみにスキー板なら私も持ってますよ。
 北海道に勤務してる時、スキー教室の引率用に買ったんだけどな。
 

  「あとなんかないの? 嘘設定は」
K村「嘘とか言うな」
  「あ、あとカヤック? カヤックみんなでやったりとか……」
  「カヤック……ってでもあれ、何が楽しいの?」
  「なんかこう……手の動きが?」
 
 全国のカヤック愛好家のみなさんすみません。
 だから読むなと。
 
  「……まあ、ほんとはみんな超インドア派なんですけどね」
  「ボーリングはアウトドアです、みたいな。あとカラオケとか」
卒論ちゃん「あ、カラオケいいですよねー」
  「お。K村さんも一緒に行くんですか?」
K村「……卒論ちゃんの前では歌わない」
  「えー」
卒論ちゃん「私、高校で合唱部だったんですよー」
  「おお、僕も合唱部だったんですよ!」
卒論ちゃん「それで、今でも合唱部のメンバーと時々会ったりしてて……」
 
 卒論ちゃん、他人の歌が下手だとダメ出しをするので。
 卒論ちゃんの前では歌いません。
 口笛・ハミングも禁忌。
 
 ……あ、職場のカラオケとかでダメ出しはしないんですよ? もちろん。
 
  「あと何かご趣味は?」
卒論ちゃん「あと、通信教育で絵画を習ってて、スクーリングで京都まで行ったりしました。その時の友達ともまだつながりがあって……」
  「おおおおお」
  「アクティブな人だとは聞いてたけど、想像の3倍くらいアクティブだったので驚きました」
  「……K村さーん……」
K村「なんだよ!」
 
卒論ちゃん「あと、ライブに行ったりするのも好きですね。ラルクとか……」
  「……K村さんも一緒に行ったりするんですか」
K村「行ったよ? 一度だけ」
 
  「……ええと、すると、お2人で一緒に出かけた時、何をするんですか?」
卒論ちゃん「えー?」
K村「何……と、言われても……」
  「映画を見るとか……」
卒論ちゃん「あー……たまに。」
K村「……ぶっちゃけ、あんまり接点がないと言うか……」
 

 
 僕たち、2ヶ月後に結婚します。本当です。
 
 あ、卒論ちゃんと一緒にスキー&スノーボードに行ったこともあるんですよ?
 
 その時の会話。
 
K村「カノジョと一緒に来たんですけどー、オレはスキーでー、カノジョはスノボなんですよー」
卒論ちゃん「すごいにゃ! アウトドアカップルみたいだにゃ! 本当は超インドアカップルなのに!」
 
 ……まあ、そういう。
 
 長くなったので次回に続く。
 
 次回の話題は、「いつごろ結婚しようと思ったんですか?」など。
 

*1:しかもかなり駄目な理由で。

*2:サークルは週に2回活動でしたが、授業の関係で片方の曜日しか出られない人もいました。
(それぞれ別のキャンペーンが動いていたので、それで問題なかった)
 なので、人によっては「同じサークルに所属しているけど会ったことがない」というメンバーがいます。

*3:以下、台詞の色は適当なので許してください。>各位

*4:だから「卒論ちゃん」という呼び名も事実を反映していなかったり。
 いや、彼女の卒論をかなり手伝ったのは本当なんですけど。