卒論ちゃんに誘われて英会話教室に行ったら、みんなアロエの人だった件。
さて、レッスン中、講師の人(アメリカ人)が、
「あなたたちは、アメリカがイラクから即時撤退することに賛成か」
と聞くわけです。
「即時」というのは、“tomorrow”という意味で。
テーブルを囲んでいたみんな、
「難しいなあ」
「明日?」
「どちらとも言えないなあ」
とか言い合うわけですが、講師はあくまで
「YesかNoで答えて欲しい」
というわけです。
ディベートするにしちゃ難しいテーマだ(政治的にも語学的にも)と思ったんですが。
で、座席順に答えを聞かれて、私がトップバッターだったんですが、とりあえず私は
「No」。
しかし隣に座っていた人は「Yes」。
その次の人も「あえて言えばYes」。
すると後は、皆さん雪崩を打つように「Yes」。
気が付いたら私だけがイラク派兵継続派でした。
ディベートをやるには厳しい状況。
……いや、私も、イラク駐留が好ましいことだとは全然思ってないんですけどね。
ベストの選択肢は、「そもそもイラク戦争を始めない」ことだったと思うんです。
でも、現実にイラク戦争を始めて主権国家の政府を一つつぶしてしまった以上、イラク国内が安定して、自力で国家が再建できるまでは面倒見るのがアメリカの責任だと思うのですよ。
それを「明日」放り出したんでは、無責任のそしりは免れますまいに。
というようなことを英語でどう説明しようか、と頭を悩ませていたんですが、講師の先生、
「皆さんと同じ事を考えている政治家がアメリカにもいる。ロン・ポールという人物だ。ぜひ、家に帰ったら調べてみて欲しい」
いやちょっと待て、それレッスンじゃないだろ。
少なくとも英語のレッスンではないというか。
……いや、講師の方に対する印象は決して悪くなかったんですが、これはちょっとどうなの? という。
ちなみに調べてみました、ロン・ポール氏。
wikipedia:ロン・ポール
ネット上では人気のある政治家なんですね。
リバタリアニズム(大まかに言うと、「超小さい政府」主義)の人。
銃規制は賛成だし、イラク派兵に反対したのも評価しますが、でもリバタリアニズムがちょっと嫌いになったよ……。
ていうか、医療とか教育とか、極めて広い視野が必要な分野では、市場主義はうまく機能しないのでは、と最近は思っています。
「月は無慈悲な夜の女王」の自由月世界とか、住んでみたいとは思うけど、なかなか現実には……。