先日、卒論ちゃんと車で出かけて、家まで送りました。
帰り着いた時にはすでに夜。
卒論ちゃんが家に入ったのを見届けて、エンジンスタート。
……異常発生。
・カーナビが起動しない。
・ヘッドライトが暗い。
・ABS警告灯が点灯。
「……何事?」
・バッテリー警告灯が点灯。
「バッテリーが消耗してるの……かなあ。冬だし」
卒論ちゃんが降りるまで、路肩に車を停めて、しばらく車幅灯と車内灯を点けっぱなしにしてましたし。
「でも、そんなのわりといつものことなんだけど、おかしいなあ……?」
でもまあ、エンジンはかかってるわけだし、エンジンが回っていれば、バッテリーは充電されるはず……と考えて、車をスタートさせました。
……この時点で、ちょっとでも車に詳しい人なら、
「ば、ばかーッ!」
って叫んでると思うんですが。(何が間違ってるのかは後述)*1
そのまま、薄暗いヘッドライトに不安を感じつつ走行。
状況は改善されません。
怖いので、途中のコンビニの駐車場に入って、ライトを消してエンジンをまわし続けましたが、やっぱり改善されません。
「ば、ばかぁーッ!!」
自動車整備工場に行った方がいいような気がするのですが、普段お願いしている工場は自宅の近くだし(電話番号も携帯に入ってない)し、最寄りの工場がどこにあるかもわかりません。
仕方ないのでまたコンビニから車を出して、交差点の赤信号で止まって、信号が変わったのでアクセルを踏みました。
ブルル、ル……ル。(ぷすん)
エンジンが止まりました。
「何ぃ!?」
いや、実はそんなに驚かなかったんですが。
嫌な予感はしてたし。
エンジンをかけ直そうとしても、うんともすんともいいません。
不幸中の幸いと言うべきか、ハザードランプは点いたので、そのままハザードを点けて立ち往生。
こともあろうに信号交差点で。
携帯で実家に電話。
「なんか、車のバッテリーがあがったか何かで止まっちゃったんですが。どうしたもんかね」
「えー。ロードサービスとかに電話したら?」
「番号わかる?」
「んー……ちょっと待ってね。 ……じゃあ、うちにブースターケーブルあったような気がするから見てみる」
父母の恩のなんとありがたきかな。
結局、近所の家から両親がブースターケーブルを借りて、来てくれることになりました。
待ち時間30分ほど。
地域社会の親切が身にしみます。
暗い中、信号交差点で立ち往生していますので、わりと危険。
ハザードは点けたものの、心なしか段々ハザードの光が心許なくなっていきます。
追突事故にでもなっては大変なので、車の後ろに立って、後続車を誘導します。
懐中電灯でもあれば良かったのですが、あいにく積んでいなかったので、携帯の液晶の光を誘導バトンの代わりにします。
見れば携帯のバッテリーも心許なくて、どんどん嫌な感じに。
なんか、すごい速度で突っ込んでくる車もいて恐ろしいし。
まあ、夜中に交通整理なんかするのは初めてなので、それはそれである意味楽しかったんですが。
と、通りがかった車の人が、ウインドウを開けて、
「どうしたんスか?」
「いや、どうもバッテリーらしくて。動かないんですよ」
「すぐそこ、修理工場みたいだから見てもらったらどうスか?」
「へ?」
へ?
見ると、暗くてわからなかったのですが、私が停まっているのは自動車整備工場の目の前でした。
「何このマンガ的展開」
いや、ほんとの話なんですよ?
なんだかよくわからんが、とにかく何かに感謝。
車をほったらかして行くのは危険そうだったので、両親が来るのを待って、整備工場に駆け込みます。
(携帯で連絡はした)
「なるほど。で、車、どこなんですか?」
「あの、あそこ」
「……」
軽自動車って、押すとあんなに軽く動くんですね。知らなかった。
「バッテリー警告灯というのはですね、バッテリーの残量の警告ではなくて、ダイナモからバッテリーに電気が来ていないことを示すランプなんです」
そうだったのか。
「ダイナモがだめだとすると……交換しないとだめですね」
「どれくらいかかりますか?」
「まあ、部品があれば、明日の午後にでも直りますが。……とりあえず、試しにブースターつないでみましょうか。駄目だと思いますけど」
で、試しに、工場の軽トラックと我が愛車をケーブルで接続。
エンジンスタート。
快調。
ケーブルを外します。
でも快調。
カーナビその他も問題なし。
「……さっき、ほんとにバッテリー警告灯つきました?」
「はい」
「間違いなく?」
「はい」
「……その状況から自然に復活するってことは普通ないんだけどな……」
いや、ほんとの話なんですよ?
バッテリー周りも確認してくれましたが、異状なし。
「…………変なところはない、みたいですね」
「はあ」
「じゃあ……ひとまず気をつけて帰ってください」
「はい」
「今度警告灯が点いたら、すぐにコンビニの駐車場にでも入れて助けを呼んでください」
「はい」
「なるべく近いうちに、ディーラーさんにでも持ち込んで、点検してもらってください」
「はい」
「その時、きちんと状況を話して、『確かにその時は動かなかったんです』って説明してください」
「はい」
ありがとうございました。*2
……というわけで帰宅。
両親が、念のため、実家の車で私の家まで後ろからついてきてくれました。
ありがたやありがたや。
幸い、私の車はその後は異常なく、無事帰り着くことができました。
……と、いうような話でした。
なんで延々とこんな話を書くかというと、
・自動車は定期的に点検しよう
……ってこともあるんですが、(してるのに)
「このドタバタ感ってなんか、いつもの生活の縮図だな……」
と思ったので。
なんてスラップスティックな生活。
もう少し、家族や周囲に迷惑をかけずに済むようになりたいものであります。
……しかしなんというか、これが、卒論ちゃんと結婚式場の下見に行った帰りの出来事なんですよね。
占いとか信じないですけど、なんか暗示的であはは。
*補足
後日、自動車チェーン店に持ち込んで見てもらったところ、エンジンと発電機(オルタネーター。俗にダイナモとも)をつなぐベルトが劣化しているのが原因、と言われました。
勉強になるなあ。
今ではファンを回してないことが多いのに名前が「ファンベルト」っていうのも面白いですね。*3