暮らしの化学。

日々の生活の中の小さな疑問。
 
あちこちでもらうレシートについて。
昔は、青紫色の字で印字してあるのが多かった気がしますけど。
最近は感熱紙を使っているものが多いですね。
ファミリーレストランなどでは、感熱紙を伝票に使っているところもたくさんあります。
 
ただ、感熱紙は時間が経つと字が消えてしまうため、長期保存には向きません。
どこやらの市役所で、公文書を感熱紙で印刷しておいたら保管中に字が消えてしまった、という話がありましたが。
 
ところが、この感熱紙の字、たちどころに消えてしまう場合があります。
 
以前、ラーメン屋(ていうか「バーミヤン」)に入って。
頼んだものが来た後、伝票(感熱紙)を確認していたら、うっかり手が滑って伝票がどんぶりの中に。
あわててすくい上げたんですが、するとなんとみるみるうちに伝票の文字が薄れてですね。
見ているうちに、とうとう真っ白になってしまいました。
 
ちなみに担々麺でした。
 
すくい上げた後に薄れていったので、感熱紙の薬品が溶け出した、というよりは、何かの化学反応だろうと思うんですが。
感熱紙の字はアルカリ性の液体にさらされると消えるそうなんですが、担々麺ってアルカリ性なのかしらん。
感覚的にはむしろ酸性っぽいけど。
 
というわけで、
「感熱紙を担々麺のスープに浸した時に字が消えるのは、どんな化学反応によるのか」
というのが、数年来の疑問となっております。
 
……普通の人の「生活の中」ではそんな事態は起きないかも知れないけどなー。
 
ちなみに、店員さんを呼んだら新しい伝票をくれました。
……くれなくていいのに。
浸すと伝票の金額が安くなるメニューはないもんかねえ。