陰鬱な科学。

連休中、モンシロチョウの幼虫に関する弟との会話。
 
「まあ、このままの調子でキャベツを食べるのであれば、なんとか休み明けまで持つかとは思うんだけどさ。でも、餌を食べながら大きくなって、大きくなるとますますたくさん食べるわけだから、餌の消費量は単純に時間に比例するんじゃなくて、幾何級数的な曲線を描くはずなんだよね。このままだと、休み明けにはキャベツを食い尽くして餓死しているかも知れない」
「うーん。マルサスの“人口論”だね」
「いや、人口そのものは一定なんだけどもな」
 
で、休み中、キャベツを持って二回も学校に行くことに。
 
そして休みが明けると、どいつもこいつもどーんと大きく。
 
「やー! これじゃただのいもむしじゃなーい!」
「や、その通りなんだけどもな」
 
だんだん大きくなってくれれば良かったんですが。
間が悪い。
 
1令幼虫の時はルーペで観察したんですが、大きくなった「いもむし」は、間近で観察するのなんかぞっとする、という感じなので、仕方なく、デジカメとテレビをパソコン経由で繋いで、間接的に観察する事に。
 
おお、eラーニング!(嘘)
 
……いや別に、パソコンを活用した授業ってこんな事がしたいわけじゃない……っていうか、接写できないデジカメで虫を観察するくらいなら、ビデオ教材でも見た方がマシなんだがな。
 
子どもたちが書く「かんさつカード」には、気付いたことに加えて、「感想」を書く欄もあります。
 
A児「たくさんふんをしているので、いっぱい食べて大きくなるんだなと思いました」
B児「大きくなったのですこしこわいです。早くさなぎになるといいなと思いました」
C児「やでした」
 
率直だな。
 
さなぎになれば平気、だそうなので、とりあえずそれを待っています。
 
一番早く孵化した奴は、葉っぱにしがみついて動かなくなっていたので、どうやら間もなくさなぎになるらしいです。
 
虫嫌いの子は、キャベツの鉢が置いてある近くには近寄りさえしないという状況をいかにせん。