行間。

一太郎」というワープロソフトがあります。
 
世間ではまずWORDが一般的ですが、学校ではなぜかこれがよく使われているのです。
 
そのためかあらぬか、最近の一太郎には、ルビを振る機能の中に、「学年オプション」というものがあります。
つまり、「小学3年以上で習う漢字全てにルビを振る」といった作業が自動的に可能なわけで、これは大変便利です。*1
 
もっとも、自動的にルビを振ると、一般的でない単語や固有名詞などでは、誤ったルビを振ることもよくあるのですが。*2
 
ともあれ、今年度初め、時間割表を一太郎で製作し、子どもたちに配布しました。
それと同じものをポスター印刷でA3二枚に引き延ばし、教室にも掲示しています。
 
教科名なら、間違うような所はありませんから大丈夫。
 
……と思いきや。
 
「ああっ!?」
「どうしたの先生?」
「いや……、これ……」
 
見ると、「業間」*3の「業」に、「ごう」とルビが振ってありました。
 
「先生、間ちがっちゃったの?」
「うう、間違えた、というか、うかつだった……」
「それじゃあ、『ぎょうかん』が、『ごうか……」
「しーッ! しーッ!」

*1:私は、漢字とは読みから覚えるもので、読みを覚えるのは日常生活の中で、ルビとともに目にすることによる、という立場です。
このため、授業でも、習っていない漢字をわりと平気で使って振り仮名を振ります。
まあ、黒板から遠い子がいない、少人数学級ならではではあります。

*2:特に子どもの名前。最近は、人間でも読み方がわからず苦心することが多くあります。
例えば、三兄弟で、全員名前に「る」が入っていて、しかも全員字が違う、とか。

*3:学校によって「長い休み時間」などと呼ばれる時間。
多く、2校時と3校時の間。
全校でなわとびをするとか読書にあてるとか計算ドリルをやるとか、そういう業間活動が設定されることも多い。