土曜日ではありますが、今日から新年度の始まりですね。
さて、学校関係職員の異動については、3月末になると、地方新聞等で発表になりますが、本人には、「内示」として、その数日前に通知されます。
校長は、そのさらに以前におおまかな情報をつかんでいますから、場合によっては、「内々示」などと称して、内示以前に本人に連絡される場合もあります。
このへんは校長の判断です。
異動の内容によっては、引っ越しの準備をしないとならないこともありますし、そうでなくとも、他校に行く場合には教室や職員室にある私物を整理しないといけませんから、直前になって連絡されると大変なことになるのです。
かくいう私は、今年度も引き続き鱶沢小学校勤務となり、異動はなし、とのことですので、まあ気楽なものです。
例の長期にわたる政治的どたばたの末、鱶沢・卯崎両小学校の18年度合併の方針が撤回され、来年度をめどに引き続き協議されることになったのです。
とはいえ、異動される先生もいますから、新たにやって来る先生とうまくやっていけるか、という問題はあるのですが。
……という話だったら、もう少し年度末は楽だったんだがな……。
夏休みがあるのは、暑くて勉強にならないから。
冬休みがあるのは、寒くて勉強にならないから。
じゃあ、春休みは?
答えは、忙しくて仕事にならないから。
まず、クラス編成の決定や指導要録の作成、転入学の処理といった事務作業。
それから、新しい担当学年・クラスによって、教室においてある私物や消耗品(画用紙とかセロハンテープとか半紙とか、無数の細々したもの)を移動しないとなりませんし、机の数も変わってきます。
もちろん、新しい担任に、子ども一人一人の指導に必要な情報を引き継いで。前の担任から引き継ぎを受けて。
その他、各種校務分掌についての引き継ぎを行って。
それから、新しい子どもたちに合わせて、靴箱に名前のラベルを貼るとか、名簿を作成するとか連絡網を作成するとか、新しい教科書の数をチェックするとか、膨大な作業があるのです。
そんな状況下で子どもが学校に来ても、授業をやっている暇がないのです。
職員の勤務時間が8時間に対して、子どもたちが8時登校15時下校と考えると、7時間は子どもたちが学校にいるわけですから。(ただし、法的に考えると、うち1時間は休憩時間と重なるので、「勤務時間」と重なるのは6時間。)
サービス残業も常態化していて、それでも事務処理は常に遅れがち、というのが実状ですから、もしも春休みがなかったら、年度末事務・年度当初事務が夏休みまで終わらないことになります。
いやまあ、「春休みは、次の学年に向けた準備をする期間です」とか、保護者向けの通知には書いてありますけどね。
実態としては、「忙しいから来ないでくれ」と。
それに加え、昨年度は閉校がありました。
学校にあるありとあらゆる物品を、捨てるか卯崎小学校に移動するかしないとならないため、向こうの先生と一緒に、それぞれの備品を移動するかどうかの検討をしたり、もう何年もさわっていないような倉庫の奥までひっくり返して段ボール箱に詰めたり、学校で飼っていたニワトリとかウサギを引き取ってくれる人を探したり……。
ちなみに、政治的どたばたの末、合併後の校名は「鱶沢小学校」となりました。
そんなわけで、私は今年度も引き続き鱶沢小学校勤務となりました。
今年度もよろしくお願いします。