- ラブラブ党員10ヶ条
- 動物を可愛がること
- 花を大切にすること
- あいさつをしっかりすること
- 借りた傘は返すこと
- お年寄りを大切にすること
- 食べ物を粗末にしないこと
- 夜更かしをしないこと
- 日々、身体を鍛えること
- 友だちを大切にすること
- 全ての人々にラブを!
この間、クラスのA女から、
「B女ちゃんたちが、わたしたちとあそんでくれないんだよ」
という苦情を受けました。
うむ、深刻。
担任「B女さん、君らは今日何をして遊んだの?」
B女「ドッヂボール」
担任「A女さんは?」
A女「おえかき」
担任「……昨日は何してた?」
B女「かんけり」
A女「本よんでた」
つまり君らそれぞれインドア派とアウトドア派だから接点がないのでは。
しかしまあ、確かに人間関係的に溝ができつつあるのも事実。
っていうか天気のいい日は外へ行けお前ら。
てなわけで、
「今後、昼休みは何が何でも『全員で』外で遊ぶこと。含む担任」
ということにしました。
高学年だったら絶対嫌がるけど、低学年は素直に一緒に遊んでいます。
「私はいちりんしゃがやりたいなあ」
とか言っている子もいますが、何して遊ぶかは順番に決められるので。
今のところ、案外好評のようです。
「必ず一緒に」というのは、以前他の学校の先生がそういう取り組みをしていた(たしか中学年で)のを聞いたので、独自のアイデアではないのですが。
ただまあ、これでいいんだろうか、という思いもちょっとあります。
プレイステーションに、「キャプテン・ラヴ」というゲームがありまして。
アドベンチャー……なのかな。
何話かに別れたストーリーを、選択肢を選びながら追っていって、途中の選択肢によってその回の結末が変わるという。
わりと好きなゲームなんですが、やたら頻繁にセーブするかどうか聞かれたり、自由度がまるっきりなかったり、全部のエンディングを見るのがかったるかったりするので、実はクリアしないままほったらかしてあります。
さて、このゲームに登場する敵の組織、「ラブラブ党」。
彼らの目的は「愛の共産化」です。
えーとつまり、
「特定の個人に対する愛は、その周囲に傷つく人間を生み出す。それゆえ、愛は万人が万人に対して等しく注ぐべきものなのだ!」
……みたいな。
主人公は平凡な大学生と見せかけて実はラブラブ党員。
しかし、ある日一人の女の子に一目惚れしてしまいます。
しかも、それはあろうことかラブラブ党書記長である大学教授の娘だったのです……。
というのが話の発端。
かくて主人公は、ラブラブ党に敵対する「キャプテン・ラヴ」となり、党が繰り出す様々な怪人と論撃バトル*1を展開する……という。
何が言いたいかというと。
ラブラブ党が「愛の共産化」だとすれば、私がやっているのは「友情の共産化」ではあるまいか、と。
私が聞いた、以前に「全体遊び」の取り組みをした先生も、
「今のところは学級内はみんな仲がよいけれど、将来、この学級を出た時、みんな自分で友だちを作れるだろうか」
という心配をしていました。
つまり、共産主義体制が長く続くと、競争力が衰えて、いざ自由化、となった時に戦えないんですね。
しかし、その先生の学級では、試しに
「もうそろそろ、『全体遊び』でなくてもいいんじゃないかな。それぞれ自分の好きなことをしたい人もいないかな?」
と問うたところ、子どもたちの反応は否定的だったそうで。
「不満がないわけではないのだろうけど、いざ全体遊びをやめた時、自分があぶれてしまうのではないか、という不安が勝っているのかも知れない」
という分析でした。
しかしまあ、当面のうちの学級には、やはり「全体遊び」が必要な気がします。
そして、人間関係的に溝がなくなったら、改めて各人自由に遊べばいいので。
今のところは、私も子どもたちと一緒に汗を流したいと思います。
時に、件の「キャプテン・ラヴ」。
攻略サイトがないかと思って検索したら、関連サイトは「愛とは何か」みたいな論考系のサイトばかりという奇っ怪な状況。
「転向文学*2として読み解け!」とか。
どうなんだそれ。
私がプレイした中で、似たような状況になっていたのは、「ブラックマトリクス」かなあ。
「タクティクスオウガ」系のゲームで、舞台となるのは、黒い翼を持った人々が支配する「善」と「悪」の観念が逆転した世界。
「自由」「博愛」「平等」「愛」「節制」といったものは罪悪とみなされ、迫害されます。
主人公の少年アベルは、白い翼を持つ奴隷階級。
「主人」でありながら、奴隷である自分を愛したばかりに異端審問官に連行された少女を追い、牢獄を脱出し……というのが話の始まり。
面白そうな背景世界だと思って買って、攻略サイトを探したら、出てくるのはボーイズラブ系のサイトばかりという血を吐くような状況。
ほとんど攻略情報がないなかで、唯一どこのサイトにも載っていた裏技が、「隠しご主人様」の「ゼロ」を出す方法。
つまりそいつが男なんですよ。
そいつを「主人」として選ぶと、序盤は延々ゼロ(男)と主人公(男)が愛を育む場面が。
…………。
まとまらなくなってきたのでもう寝ます。
(ああ、記事タイトルはロシア語で「友情!!」って書いてあります。たぶん。ロシアは共産国じゃない、とかいうツッコミは却下)