市内学校における振り込め詐欺事案の発生について。

 巷を騒がした(騒がせている?)「振り込め詐欺」ですが、学校の周辺でも起きることがあるのです。
 
最近の事例
 教育委員会からFAXが送られてきました。
 

 先日、中学生女子生徒の自宅に、学校の教頭の名前を名乗る男から電話があり、応対した親に対して、
「学校で、あなたの娘さんに服を脱ぐよう命じて、その姿を写真に撮った。
 この写真を公表されたくなければ指定の口座に〜〜円送金しろ」
 と要求するという事件が発生しました。

 
 ということだそうです。
 
 で、保護者に注意を促すように、ということなわけですが。
 
 いや……しかしですよ?
 どう考えても、教師でそんなことする人がいるとは思えないんですが。
 
 いや、「教師は人格者の集団だから」とかいう寝言ではなくて。
 
 教頭の名前を騙ったのは、教頭が偉い人だからなんでしょう。
 確かに教頭と言えば学校のNo.2です。
 が、児童生徒に対して何かの支配力を持っているわけではないですから。(職員に対しても持っているかどうか怪しい。だって人事権がないし)
 教頭が服を脱げといってあっさり脱ぐ生徒はいないんじゃないかなあ、と思うのです(違うかなあ?)。
 
 それに、教頭だろうが校長だろうが、そんなことをして教育委員会に報告されたら、問答無用で懲戒免職処分だと思うんですが。
 
 恐喝としてはリスクが高すぎるよなあ。
 
 ……なんて風に、普通の人は考えないんでしょうか。
 少なくとも、犯人の人はそれで親が金を払うと思ったんだろうし。
 
 でも、子どもに確認すればすぐわかっちゃうよ、そんなの。
 (実際の詐欺ではそんな冷静に対応できないものだとはいいますが)
 
 ちなみに、本事件では、応対した保護者が「折り返し学校に確認の電話をする」と言ったら電話は切れたそうです。
 
 そりゃそうだよなあ。
 他の先生が出たら恐喝したのがばれちゃうもんなあ。
 
 あ、いや、本当の話じゃなかったんでしたっけ?
 
 まあ、ともかく、稚拙な手口だった、ということで。
 
 俺ならもっと上手くやるな。

 なんてことは言いませんけれども。
 詐欺も。恐喝も。ええ。
 
 ……しかし、保護者に注意を呼びかけろと言われても、重大な事件でない限り、いちいち文書を作成したりしません。きりがないから。
 だから、子どもを通じて口頭で呼びかけるだけなんですよ。
 ……この話、小学2年生にどう説明すりゃあいいの?
 
以前の事例から
 振り込め詐欺と言えば、昨年度末に発生したのは、学校職員の両親宅に電話がかかってきて、男性教員の母親が電話に出ると、
 
「あなたの息子さんが勤務先の○×小学校で生徒相手にわいせつ事件を起こした。今すぐ〜〜円払えば相手は示談に応じると言っている」
 
 という事件がありました。
 
 親が、
「……うちの子、今年度から勤務先変わったんですけど」
 と言ったら電話は切れたそうです。
 
「転任してなかったらやばかったんじゃないの?」
「うーん、そうかも知んないな」
 
 ……なに? こっちの方が洗練された手口なの?
 
 しかし、詐欺というのは、時代の流れに敏感なものだと言います。
 学校関係、それもわいせつ事件関係の詐欺がこれだけあるということは、それだけ学校のわいせつ事件が問題になっているということですね。
 ……気をつけます。
 
 ところでこの事件、明らかになったって事は、保護者はその後実際に折り返し学校に連絡したんでしょうね。
 困ったろうな、教頭先生。
 ……みんなで話が盛り上がったかも知れないけど。