家庭訪問が無事じゃなく終わりました。

 前に行われた家庭訪問。
 保護者の皆様には大変お世話になりました。
 
 とりわけお世話になったのは**さんです。
 
 いや、家の前で車を内鍵にしまして。
 内鍵というのは、鍵を中に入れたままロックを閉めてしまうことです(辞書で引いたら違う意味だった)。
 
 しばらく前から、車のキーレスエントリー(離れたところから鍵を開けられるあれ)が調子が悪くて、不便だな、直しに行かないとな、と思っていたのです。
 思いつつ、どうしても時間がなくて、結局そのまま、手動でドアを開け閉めしていたのですが。
 
 家庭訪問で家の前に車を止めて、キーを抜いて、車を降りる前にカバンからファイルを出して、子どものこれまでの学校での様子をもう一度読み直して、車を降りてドアを閉めました。
 
「……あれ、自分、鍵持ってるか?」
 
 持ってません。
 やっちゃいました。
 
 でも、とりあえず時間が迫ってるので仕方ない。
 そのまま平然と家庭訪問をすませましたが、さてどうやって次の家まで行きましょう。
 
1)歩いていく > 一時間くらいかかりますよ?
2)ガラスを割る > 車のガラスっていくらするんですか?
 
 えーと、とりあえず携帯で学校とか次の家とかに連絡をとりましょう。
 すみません携帯も車の中でした。
 
 と、そこへ子どもとお母さんの声。
「あれー、先生どこに車停めたんだろうね」
 うわあ、お見送りしようとしてたんですか!
 これは感激です。
 
 しかし割らなくて良かったな。
 
 どうにもならないので事情を話すと、近くの自動車整備工場に連絡を取って下さいまして。
 すぐにやってきた工場の方が、
「いやー、最近の車は開けにくいんだよね……なんだこのタイプか」
 と言うやいなや、なんだか刻みの入った金属板みたいなもので、ものの数秒でドアを開けてくれました。
「最近の車は開けにくいんだけどねぇ、このタイプで良かった」
 いや、これとてそんなに古い車じゃないはずなんですが。
 
 まあその。
 保護者の方々には大変お世話になりました。
 今回の家庭訪問でうかがった話は、今後の教育に生かしていきたいと思います。
 
 痛感したのは、「大事なものは車の中に置くな」かな。
 あんなにあっさり開くもんだとは思わなんだ。
 
 ……ていうか、年度当初でばっちり「頼りない先生」を印象づけてしまいました。
 おいおいわかることだから仕方ないけれども。